ワイン摂取量
20歳の時、一度だけ一人でワインを一瓶空けた事があった。
確か、一日中寝たっきりの二日酔いをした苦い経験があり、それを最後に
一日に飲めるワインの量が減っていった。
そう、そして現在、1週間で1本となった私。年々飲めなくなってきた。
先日、ザルのようにワインを飲む友達に新年会で
会った際、彼女の家の瓶のゴミ出し話で面食らった。「この前、数えたら
40本近くあって恥ずかしかったわ~。主人は、ほとんどワインを飲まないし~」
と聞いて「マジかよ。」と恐れ戦いた。
彼女は現在48歳。
しかし彼女の健康診断結果は、いたって健康そのもの。肝臓機能も◎。
私はと言えば、昔からグラス1杯飲んだだけでまず顔が赤くなっていた。
彼女はいくら飲んでも赤くならない・・・
昔は、顔が赤くなると、「酒豪だ!」なんて言われもしたが、実際のところ
それは全く逆だった・・・
後々にわかったことだが、顔が赤くなるのは、体内でアルコールが代謝される際に発生するアセトアルデヒドの毒性が大きな原因であることが判明。
体内に入ったアルコールの約9割は肝臓で代謝される。その際、アルコール脱水素酵素によって、アルコール(エタノール)はアセトアルデヒドに分解。
その後、『アセトアルデヒド脱水素酵素』により、アセトアルデヒドは無毒な酢酸になり、肝臓から排出される。
このALDHのうち、ALDH1とALDH3は、個人差が少ないが、ALDH2は個人差が非常に大きく、その差が酒に強いか弱いかを決めるカギを握っている、というのだ。
お酒を飲めば、誰もが体内にアセトアルデヒドが発生し、私のように顔が赤くなる人もいれば、彼女のように赤くならない人もいる。
この顔色の差は、アセトアルデヒドを分解する『アセトアルデヒド脱水素酵素』(英語の略称はALDHで、1・2・3の3つの型がある)が大きく影響しているそうだ。
ALDHの1つである『ALDH2』の活性は、その人の遺伝的要素によって決まるとか。
ALDH2が安定で正常な動きをするのが「活性型(NN型)」。両親から、分解能力が高いとされるN型を受け継いだ人だ。自他ともに認める酒豪で、酒を飲んでも赤くならないタイプ。これは私の友人のタイプで、アジア人の50%程度がこのタイプ。
2つ目は「不活性型(ND型、低活性型と呼ぶ場合もある)」。分解能力が高いN型と、分解能力が低下したD型をそれぞれ引き継いだタイプで、まったく飲めなくはないが、基本的には酒に弱くなる。普段からアルコールに親しんでない場合、顔も赤くなりやすい。どちらかというと私がこのタイプのようだ。アジア人の40%程度がこのタイプ。
3つ目はALDH2が完全に失活した「失活型(DD型)」。両親からD型を引き継いだタイプだ。酒に弱いどころか、まったく飲めないといったほうが正しく、奈良漬けを食べた程度でも真っ赤になってしまうのがこのタイプ。アジア人の10%程度がこのタイプ。昔、ビール1杯飲んで急性アルコール中毒になった友達がいましたが・・・きっとこのタイプだ。
ちなみに白人や黒人のほぼ100%がNN型の豪酒タイプ。
まだまだ減る私の摂取量・・・この先どうなるんだろう・・・・
つづきは、また今度。
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