IKIGAI(生きがい)
数年前からヨーロッパで「IKIGAI」という言葉が定着してきたそうで、
先日、あるテレビ番組で紹介されていた。
日本人にとって、取り上げるまでもない言葉「生きがい」ではあるが、英語やフランス語などには、直訳語が存在しないことから、日本独特の「幸せに長生きする」ための価値観として注目されているそうだ。
きっかけは、2016年に出版された「「IKIGAI」という本で、
著者はスペイン人のエクトル・ガルシア氏。世界で75万部以上も売れているらしい。
IT企業に勤めるエンジニアとして15年前に来日し、
忙しい日々を送っていた彼はふと人生の意味が分からなくなってきたそうだ。
そんな時、旅先の沖縄県大宜味村(おおぎみむら)で、幸せそうに生きる長寿の
人たちに出会い、彼らを通して日本人の人生観を学んだとか。
健康で長生きする秘訣として
彼らが実践している「腹八分目」「楽天的に生きる」などなど、いろいろ紹介されているらしい。
「生きがい」を構成する要素として、「愛」「使命」
「必要」天職」「支払えるもの」「プロフェッション」「得意な事」「情熱」が合わさったものである、と紹介されているが、
日本人にとって「生きがい」のイメージはもっと抽象的なようだ。
広辞苑によると、生きがいとは「生きるはりあい。生きていてよかったと思えるようなこと」と定義されていて、「生きる価値や意味」を与えるものであるという。
そして私のイメージは更に抽象的で、「生きることへの湧き出る源」のようなものではないか、と思っている。
さて、アメリカのある研究調査によると生きがいを持っている人の方が死亡率や心血管疾患のリスクが低いという結果が出たそうだ。
生きるはりあいを持っていることで、健康上のリスクが軽減されるのだ。
生きがいを持って生きること。シニアにとって、とても大切なことだ。
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